2016年12月5日月曜日

今日もやってます

今日は、こんなことがあった。
母が、電子レンジを操作して、冷凍野菜をあっためていたようなのだが・・・。

居間にいた私が、やがて異臭に気がついて、「ちょっと、なんか焦げてる??」とのぞきに行くと、母が、冷凍野菜をアルミ袋に入れたまま、レンジに入れてしまったため、それが焦げてロウソクのような、すすのような異臭がしているのだ。しかし、そのときのやりとりがおかしい。

私「袋に入れてレンジしちゃだめだよ?!」
母「大丈夫かと思ったの」
「だめだよ!」
「でもね、元の袋の上に、さらにビニール袋に入ってるから、大丈夫だと思ったの」
「?!!!えっ・・・。」



冷凍食品は、多くがアルミ蒸着した外袋に入っている。が、一度開封したため、外気がはいってこないように私がファスナーポリ袋を使い、上からそこに入れて保管していたのだ。
 で・・・、なぜ、袋が二重になったという理由で、アルミ袋をレンジでチンして大丈夫だと思ってしまうのだろう。

 異臭は部屋中漂うし、野菜は捨てるしかない。二度と袋に入れたまま、レンジで温めたらだめだよ!と言いつけるしかなかった。

 言っている意味がよくわからないし、しくじり方が子供のような母。おそらく母には、母の世界が見えているのだろうが、こちらには理解しようがない。

2016年12月2日金曜日

母を再教育

1.出かけるときは、いつ、いかなるときでも必ず全員がカギを持って出る。

2.あいさつは、出かける前に一度だけ。ハッキリと。



 普通の感覚から言うと、母は、明らかに「頭がおかしい」。発達障害が疑われる(私の見解)、とみると、かなり冷静に観察が進む。
 そして今回の件も、言うまでもなく、感覚がおかしい母のために、念を押してきつく言った(普通の人にならどうでもいいのに・・)私からの言いつけである。

言わないと、こうなっている。


画像はイメージです。


1.
 母「今日は、○○の日だから、xx時から出かけて、xx時ごろ帰ってくるかな。(その話が、また長い。)そのころにはあなた、家にいるでしょ?カギ、重いから持って行きたくないのよ。」

私「は?そんなに重いって・・・。いろんな場所のカギ、一緒に束にしてるでしょ。」
「だって、xxのカギでしょ、あと、○○のカギでしょ、はずしちゃうとわからなくなっちゃうから。」

 いやいや、そんなにいっぱい持ち歩いても、外では使わないし。玄関にカギ束ケース、置いてあるでしょ。そこに家のカギ以外、しまいなさいよ。あれ、なんなの?
 中身を聞くと、ケースの中はいつもほとんど使っていないものばかりで、しかも何のカギだかすでにわからないという。
 何やってんだろこの人・・。

 そして、母の言いなりになるなら、私は母のために、帰ってくる時間に合わせて家で待機しないといけなくなる。もしくは、母は、私が午後の買い物以外は、一切家の外に出かけないとでも思っているのだろうか?私は母のための、いい子ちゃんなのか?

 散歩や用事で出かける場合、いちいち母が出る前に決めておいて、出かける場合は、毎回、母にカギを持って行ってもらうように頼まないといけないのか?そして突発的に出かけたいと思っても、我慢しないといけないのか?

 私は子供にはカギを持たせている。帰宅時間に配慮はしているが、絶対に帰る時間に、百発百中で自分も必着で家にいるには、買い物関係でも相当きゅうくつになるし、学校の都合で何時に帰るかも正確に把握しきれない。

 カギくらいは、お互いに自立したい。

 私が東京でしばらく母の家に世話になる前は、一人でやっていたので心配はしていなかったが、母は人と一緒に住むと、とたんにおかしさがボロボロでる。



2.
 出かける前に、玄関で、「じゃあ、行くからね。」
 それはいいのだけど、出かけるまでに何か言わないと気が済まないのだろうか?パーキンソンで動かない手で準備するものだから、ものすごく時間はかかるのは仕方ないとして、途中、2回くらい、「じゃあね」と、何度も声をかけてくる。

 居間にずっといるとお互い邪魔だし、私は2階の自室に多くいるので、下から、やはりパーキンソン症でよく出ない、かすれたくぐもった声で何か言われても、いまいち何を言ってるかがよくわからない。そして、何を言ってるかがわからないと言うと、こちらの耳が遠くなったと言いだす始末である。(呆れ)
 そして、何度も、わからないからそばで話してほしいと言っているのに、いつも、聞こえない距離から、何だかよくわからないことをくぐもり話すのである。

 そんな中で、2階と階下の玄関の距離もあるし、何度も「行くね」だの「じゃあね」だの言われると、なんだか面倒くさくなる。お願いだから、あいさつはハッキリと。一回だけにしよう。



2016年11月19日土曜日

残念なこと

 感情の起伏が大きく、どこか危なっかしいところのある母。そんな母を、妹である叔母はよく観察していて、会う機会があったときには、ことあるごとにたびたび私に耳打ちしてくることがあった。


 ずいぶん前の話になってしまうが、父が入院先の病院で亡くなったころの話。叔母が、うちの父が亡くなってから母が、以前の独身時代の暗かった性格が出てきたりしている、と私に耳打ちしてきた。私も私で、あ、そう?とあまり気にはしていなかったのだが。
 さらに、母がよく行っていたスーパーの2Fの日用品コーナーで、父の入院用品でスリッパなどをそこで買っていたが、父がいなくなってから母はそこに行くと、涙が出そうになる、という話を叔母にしたらしいのだ。


写真はイメージです。買い物をしたそのスーパーは、すでに閉店して、もうない。

 それはそれで、かなり悲しい話ではあるのだが。が、最近それを母に、叔母がそう言ってたよ、と話したところ、「?え。・・・??。忘れちゃった。」だそうである。ずる、とずっこけた。

 私が一人認定したアスペルガー症候群と思われる母で、記憶力も衰えがひどく、認知症一歩手前かと思うほどであるし、しかたのないことなのだろうか。なんだかこちらはとても印象に残っていて話したのに、ひどい肩すかしをくらってしまった。

 (追記)
その話を母に、なんでそんな話を忘れちゃったのと言ったところ、忘れちゃったのだし、古いことはどんどん忘れて行かないと、先に進めないのよ、なのだそうである・・。アスペルガー的合理思考、一見前向きに見えるが、やっぱりちょっと普通の人の感覚ではないのでは。ますます、とりつくしまがなかった・・・。

2016年10月16日日曜日

本日の妖技「お話超展開」

 アスペルガー症を自覚している方のブログをネット上で読んだこともある。そこに、何も知らないでありのままに振舞っていた結果、友人と衝突ばかりしていた子供時代の苦い経験がつづられていた。

 やはり、母にあてはまるような気がした。

 食後の話の流れからそうなったが、以前、私が実家で便利にできるように買っておいておいたものが、田舎に住んでいた私が帰省したときに、少しづつなくなっていることに気がついて、母を問い詰めた。

 すると、兄が家に来た時、置いてあるグッズや備品に目をつけ、「これ、使ってないのなら持って行っていい?」と母にきくので、母は自分が管理していないからわからず、その都度了承してしまっていたのだ。

 わが家のように実家を利用する兄も私もそうであるが、父も亡くなって母一人、この母の緩さが、子供が実家に寄りつきやすい感じにしているのはなんとなく感じるが・・。

 機械関係が一切わからない母なので、私が勝手にテレビボードの下にDVDプレーヤーを買って入れておいたのだが、あきれたことには、そのリモコン用の電池すら、抜かれてしまったのである・・。
 いくら自分が使っていないからと言って、それ、了承する??

写真は、イメージです

・人から借りた物(所有権が自分にないものを含めると思う)を、他人にあげてしまうこと


その他、電源タップやら、薬品?(すでに判明後、年月がたち、わからない状況)・・。なんだか頭にきて、シールに自分の名前を書いて、私のもの!持ち出し禁止!などと記入貼付するありさま。はたからみていて、我ながら、あほらしいと思うが、その手を緩めたら最後、持っていかれてしまうという恐れがあるのがまた、情けない。

 と、ここまで家の中での親子兄弟ゲンカのようなあほらしい話を書いてみた。

 昔から兄妹ゲンカの調停をほぼ、しなかった(というか、アスペルガーという特質から、できなかったというかもしれない)母。今さらであるが、人と人の間に入って調停することができない。

・究極の無責任を、無自覚で行ってしまう。人や物事、システムの境界線がわからず、その場の人の言いなりになってトラブルになったり、平等性を欠くことがある

 だからこそ、なんとなくそれを発見してしまった自分が火の粉がかからないようにしないと、本当にそうしないと、ちょっとづつ、ちょっとづつではあるが、文句を言わない人にしわ寄せがくるという、実家のシステムに巻き込まれていく。

 そして今日のしめくくり。

 上記のことを母に言って、だから、母の買ったパンと私の買ったパンがたまたま同じで、兄にあげてしまったかのように見えたから、「上記のこと」もあったし、またやったのか、と、余計問い詰めたのよ、と話した。



 母も母で、自分が非難されることに異常に反応する。「違う!!そんなことしてない!」「だから、パンのことはわかったから。それじゃなくて。私が怒ってるのは、前にあったこと。」
 母「だって、自分が管理してるんじゃないもん。わからないし、使ってないからいい、って言っただけよ。」(だから、そこが問題なのに・・。)
 持って行っていい?って、聞いている時点で、兄のものじゃないってわかるんだから、所有者がだれなのかはわかるでしょ?(そこまで言わないとわからないのがまた、情けない・・。)あほらしい・・。

 相手を怒らせてしまった結果、自分に向けられた非難を、とにかくかわしたい気持ちでいっぱいになる(ADHDのことも最近自分で調べているが、もしかするとその部分もかぶった症例かもしれない)のはわかったが、母が返した返事はこうだった。「とにかくね、物は、きちんと整理しないとだめなのよ。」??!!なぜ、そこで持論を展開して、私に説教するのだ・・。

 「私は怒ってるのよ?!どうしてそう言って説教する側にまわろうとするの・・・」

 家のことを書くと、どうしてもばかばかしさが出てくるので(登場人物の底辺の戦い)、あまり宣伝したいブログでもないが、気持ちなどからあふれ出てきたものを少しづつすり切って貼り付けていくようなものなので、このまま黙々と、書いていこうと思う。


 

2016年10月10日月曜日

シャンパンからデビッド・ボウイへ

母がスパークリングワインが好きで、いつも夕食時に一杯飲んでいる。
甘口だったようで、あまり好きでないようなので、私が少しもらって飲んだ。

母「そういえば最近、シャンパンがよく売れてるみたい。」「ふうん、そうなの。」「静かなブーム」「えっ。」いまどきな表現に疎い母が、いきなり「静かなブーム」という単語を口にして、こちらがびっくり。



 そうかと思えば、バンド・ゴールデンボンバーのボーカリストを子供が「きりちゃん」と呼んでいたら、「誰それ。きりちゃんって。」といきなり知りもしないバンドの話に首をつっこんできた。めんどくさいので、「きりちゃんは、きりちゃんよ。」と、はぐらかしていたら、「鬼龍院・翔。」と、いきなりフルネームで言うので「えっ。なに、いきなり?!」「さっきテレビでそう言ったから。」

 母なりにこちらに話題を合わせようとしているのだろうか。話し方はすこぶる変だが、努力しているのだろうか?でもそれを本人に聞くと、また、おかしな答が返ってきそうなのでやめておく。

 「1月に死んだ、なんとかボウイ」と言うので、デビッドボウイでしょ、と教えた。すると、デビッドボウイとゴールデンボンバーの雰囲気が似ていて同じ系統だ、と言いだした母。いやいや、音楽界をほかにもいろいろ見てたら、ビジュアル系バンドとかいろんなものがたくさんあるし、いきなり二つを関連づけたりはできないでしょ、とクギをさしておいた。

 なんだかえらいこじつけだなあと思っていたら、やがてデビッドボウイのほうに話がとんでいった。
 それの新聞記事を読んだらしく、彼はかなり個性的だけど、物事の本質をついてるみたいな感じがするわよ、と、いかにもデビッド通のようにしたり顔で言う。
 歌を聞かずして、どういったアーティストだ、などと話をする母。
 だってそれ、本人の歌を聴いてそう思ったんじゃなくて、新聞記事しか見てないのなら、ただの読書感想文でしょ!とあきれて言い返した。 やっぱり、話がおかしな感じに流れていく。

 が、今日は、デボッドボウイの音楽は、パソコンで聴けるの?というので、もちろん、と言ったら聴きたいというのだ。そんなの聞いてもわからないんじゃないかなあと思ったが、まずは「レッツダンス」が聴きたいそうだったので、それをYoutubeで再生した。

 そのあとは、私が気分的に聴きたいもの、スペースオデッセイ、ブルージーン、アンダーグラウンド、など。

 ビートルズくらいは、亡くなった父が車内で、ずいぶん昔にテープをかけて聴いていたからまあ記憶はあるかもしれないが、母にデビッドボウイがわかるかどうかは、わからない。

 本日は、30年ほど前になるが、映画「ラビリンス」での主題曲になっていた、アンダーグラウンドの曲を紹介しておこうと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=CwVqOs3Aess

スタートレックのミスター・スポックみたいな顔立ちにも見えるが、魔王役に扮したデビッド。



2016年10月4日火曜日

風邪

 日中と夜間の気温差が激しい。日中の暑さを気分的にひきずって、エアコンをつい、つけたまま寝ていたら、風邪をひいてしまった。

 症状は激しくないので普通に起きて普通に生活しているが、鼻水・くしゃみ・のどの痛みや頭痛があって不快感がある。

 昨日は用事で午後出かけて、夕方に帰ってきたのでしんどかった。

 夕食時に母と話していて、あの例の一本調子でしか話をできない母なので、こちらが体調がいまいちだと、話をするのがしんどかったので、「今日は風邪ひいてるから、もう話すのやめるね」と言うと、「あら、風邪!熱あるの?」
(風邪=熱、とか断定されてしまうと困るね・・。違うというと、どこが違うか言わないといけないし・・。やれやれ面倒だわ、こりゃ・・。)


 こちらが面倒だというと、その理由すら理解していない。体がしんどいときに、言葉ででしか理解できない人に説明しないといけないのは、非常にしんどい。説明するのもいやになった。
 私「風邪の諸症状をあげなさい。」
母はクイズ好きなだけあって、素直に答える。「熱でしょ。あと、鼻水。くしゃみ。せき。」
 私「のどもあるでしょ・・!(クイズが好きな割には、正解できていない、、、) そういうのを総合的に見て、いま、風邪引いてるんだってわかるんでしょうに。」

 母「あたしは、風邪ひかないよ。鼻水くらいは出たりするけど。(ドヤ顔)」
(それ、ひいてるっていうんじゃ・・・。)
さらに母 「ひいたかどうかなんて、本人が思うか思わないかじゃない?」
 うわー、さすが・・。 症状だけ見て、それはどういう状態なのかということには、全く無頓着である。

 アスペルガーという視点がそうなのだろうか?もしそれが関係ないのなら、それを今、抜きにした状態で、一つの言葉が浮かんできた。
 バカは風邪をひかない。・・のではない!バカは、自分が風邪を引いているのを認識していないだけである?!!

 そこまで母をバカにするのもなんなのだが、母にそう言ってやりたかった。が、なんかもう、話がいつも微妙にそれて通じてしまう上に、「持論を展開」されてしまうので、あほらしくなってそのままそっと、席をはずした。


2016年10月2日日曜日

「新婚さんいらっしゃい」を見て

 日曜日の午後といえば、母は決まってこちらにチャンネルを合わせている。「新婚さんいらっしゃい」→「アタック25」、母はアタック25が大変お気に入りなので、前番組から昼時に見ているのである。

 新婚さんで、学校の教師のカップルが出ていたが、奥さんが髪の毛の半分くらいを金髪にしていた。え?教職員がそれでいいのかしら・・、と思って、「二人とも学校の先生だよね、奥さん、どうして金髪なんだろう??」

画像はイメージです

 母の答は、「染めてるからじゃない?」だった。


 当たり前な上に、そんなことは聞いていない、というのも理解していない・・。
 あきれ果てた私は、ケロリとしている本人に言い返した。
「あのさー、染めたから金髪になったのは、いちいち聞かなくてもわかるの!(んもうー、バカ、アホ!)私が聞きたいのは、そこじゃないの。教師が金髪にしてるのは、いいのかなという意味よ・・・!」

・文字通りにしか受け取れないので、答も文字通り。
・行間が読めない

 自分の子供だったりよその人だったら、特性を理解している場合は、かなり考慮して言動をおさえるが、いいたいことを言い合う親娘なので、こちらも遠慮がない。

2016年9月26日月曜日

本日のヘンテコ

主人が、地元老舗から、菓子包みのファミリーパックを一箱おみやげにくれた。
スタンダードタイプの製品はソフトで歯にやさしく、あごの力の衰えた老人の口にもやさしい。

ミルキーなクリームを包んだソフトな小麦まんじゅう、といった感じ

 食欲も旺盛でないため、訪問してくる身内に分けたりすることが増えた。昨日私が一日家をあけていたため、一人で食べる気にならなかったのだろう。ずっと手付かずにしていたが、私が遅めの朝食をとっているのを見ると、菓子折りを急にあけて中身を見るといいだした。

 子供っぽく、自分PR的にはいつも「あたし、好奇心が強いから」ばかり言う母(一人では食べる気もないくせに・・)は、さっそく菓子折りのフタをとった。

 一応私も中身がどんなだろうと思って見ていた。チョコレートだの抹茶だの、レモン、オレンジ、数種類の味の固形ケーキのようなものや、パイ仕立てのお菓子も入っている。

 母はレモン味のを食べるといって食べていたが、朝食後の私はまったく食べる気がしなかったので、絶対くるなと思ったので最初からクギをさした。「私に勧めても、今は、いらないからね」

 母は子供時代、家庭内の複数の事情のため、実母との関係があまり良好とも言えなかったらしい。そのことも影響しているのだろうか?
 子供が自分にとって「お友達」で「理解者」「話をきいてもらう相手」だという位置づけをしており、本人が意識しているかしていないかわからないが、「甘え」感がすごい母。
 なのでそれができても、こちらは疲れるのでほどほどに対応しているが、人がそばにいる、というだけで時おり理由もなく浮き浮きする母。一緒にいてすごくイヤ、とかではないので、もののわからない娘時代は、それなりに「母にとってのいい子」で、仲良くやっていたが・・・。

 だが、「でも私は、いらない」「やりたくない」「違うと思う」という意思がこちらでしっかりしていないと、際限なく引きずられていくし、こちらが頼りにしたとたん、急にはぐらかされたり責任を放棄されてがっかりしたり、ムカついたりするのは、経験上わかっている。
 母の娘に対するマインドコントロール力は、良くも悪くもかなり強力に作用する。

 で、本日の本題。そこまではまあいつもの展開だとして、私が内容を大体わかってから、知らん顔で昼食の続きをすませていたら、賞味期限を見出した。それはふつう、外箱や、包装紙に印字されているが、菓子包装の一つ一つに印字されているのもある。


写真は、イメージです


 それを母が、「一つ一つ」本当にチェックしだして、「一つ一つ、全部」、「xxxx年x月xx日」と、とつとつと声に出して読み上げだした。たぶん、最後の一つまでやっていたと思う。
 うわー、変人・・。わからない人から見たら、ただの変人。ちょっと譲歩してみる。それ、楽しいのよね?きっと。
 が、それに付き合う必要もないため、聞いていないフリを決め込んだ。そして、その行動に「どうしてそんなことしてるの?」と聞こうものなら、またとんでも展開をさせて私を納得させようとするのがすごくめんどくさかったので、ノーコメントを決め込んだ。(前項;妖怪お話超展開より)

・一つのことに集中すると、異常に集中しつづける




2016年9月23日金曜日

母は、妖怪

 母は、自分が糾弾されているその矢をたくみに捻じ曲げ、自分の主義主張にすりかえるのが異常にうまい。意識しているとはとても思えないのだ。だから私はこれを、「異様な才能」と呼んでいる。

 子供のころの手伝いについて、私が子供のころには反論できなかった手伝い作業。兄弟として不公平だったことについて、昔こうだった、と母に話していた。いまさらだけどすごい不公平な親だったと。

 「私だけ」、お風呂を沸かしたり(昔ながらの「お釜」に、マッチで点火する古いタイプ。種火の点火後にレバーを開くと、火が複数の点火口ごとに燃え広がり、釜の中を水が循環して温かいお風呂になる。これを兄が時折開いたままにして、私が風呂沸かしのときに気づかずにマッチを近づけ大爆発。二回ほどまつげが焼け焦げ、ひどい思いをさせられたのは忘れない・・。しかもたしか、小学校高学年からやらされていたかも。なぜ、母がこれをやらず、私だけにさせたのか。)、また、風呂沸かし以外に、縁側の木の板を雑巾がけさせられたり、洗濯物干しもさせられた。

 私は、昔は本当にボーっと親のいいなり(自分の意見がないとも言う)の、良くも悪くも親にとっては素直ないい子だったので、母からはとても言いやすかった。それに対して、兄に対してそういうことを仕込むのは、母としては抵抗があったようである。
 男の子だし、一から教えないとできないと。さあ?それだけか?反発されるのも面倒だったとか?それにしても、言いつけが「面倒だったから」やらせなかったというのは、よくわかった。

 昔ながらの家長制度とか、跡取りだから家事はやらせないとか、兄弟の仲にも序列がある、とかそういうしきたりがある中の不公平なら、ある意味では仕方ないが、そうではない。だから不公平だと思って最近その話をしたのだが、案の定、母は、私にそれだけやらせたことは、すっかりさっぱり、忘れている・・。

・よく物忘れする
・面倒だと思ったことは、必要であってもできない場合がある。(周囲に迷惑がかかり、サボリ病だと勘違いされることがある)


 が、驚くべきは、そこからの論点のすり替えである。私が「めんどくさいから、結局やらないんでしょ。自覚がないと、いろんなことでずっと進歩しないよそれ。」と問い詰めたら、「うーん、結局さ、そういうことって、一からやらないといけないってことなのよね。やるとしたらさ。」

 母がきちんとしてくれなくて困ったと言っているのに、一般論にすりかえ、攻撃を外しにきた。そして、さもこれからがんばるぞ!(もう終わってるし。)みたいなポーズをとられても・・。

 しかしそこには、そうそう、一からって大変なんだよ、と言わせんばかりの巻き込み力がある。
 母に非があることを追求したかったので、私にはかろうじて効かなかったが、油断していると丸め込まれそうな妖力があると思う。


(以下、皮肉ユーモアな図説です・・)
(水木しげる妖怪画、名前はどうもこうも、のようであるが)この場限りの名称をつけるなら、妖怪・お話超展開、としたい。自分への注意や咎めを一般論に総入れ替え。ずっコケた相手の心のわずかなスキが、この妖怪の付け入り所。
すかさず念力を送り、自分理論でマインドコントロールを始める、ある意味とてもやっかいな妖怪。
(図説を入れるとすると・・; 向かって右側の穏やかな表情で相手の話を聞いているようにも見える。ところが途中からいきなり、左側の顔が本性を現す。)

今日のやりとり、二件

 今日は親戚の家に、亡くなった祖父の位牌にお線香をあげにいくそうだった。母と、母の妹と旦那さんで、行くらしい。祖父は、10年前の2006年、夏~初秋位に亡くなったと記憶している。

 年一回の行事だそうなので、私から見れば法事のようなものであるが。(私は誘われてもいないので、行かない。久しぶりに東京生活に入った私も行くべきかを考える人であれば、勧めてきたかもしれないが、母は自分が行かなければいけないことと、妹夫婦と合流することばかりに気をとられ、私を同伴させることは、もとから眼中にない。)

毎日出かける母なので、
 「今日は何の予定?あ、法事?」と軽くきいたら、「法事じゃない。」
「じゃあ何。」「お線香をあげるだけよ。法事じゃないから。」
(いや、別に、厳密に言えばそうじゃないのなんか知ってるし。)
「でも法事みたいなもんじゃん。少しは集まっていくんでしょ。」
「それだって、xxちゃん(妹の名前)と旦那だけだもん。法事じゃないわよ。なんで法事よ?」
(反論の仕方がしつこいなあ、なにこの人・・)
 「私から見れば、年に一回だろうし、法事って呼んでるだけよ。厳密じゃない意味で言ってるにきまってるじゃん。」「法事じゃないわよ、法事というのは、いい?親戚一同集めて、会場に行ったり、料理を出したり、いろいろ大変なのよ。・・・、・・・。(ムキになって説明)」
(別に私は、法事の意味を聞いてるんじゃなーい!)

・一つのことに気をとられ、周りを見ない。
・融通がきかない。
・細部にやけにこだわる。
(アスペルガー症候群症例より)


次は、カサの話題。
私が近所の洋装店で、カサを買ってきた。軽くて使いやすい長傘である。ところがそれを母が気に入り、ちゃっかり使い出したのだ。
私「あのさー、気に入ったのなら、使いたいから、私にください、とか、もう一本買ってください」とか、はっきり言ってよ。だまーって使うの、やめてよ!使うときにないから困るのよ。」(母がこんなだから、私も強い口調)
「だって、杖に使うのにちょうどいいよの」「だったら、もう一本買ってくださいって言えばいいじゃん。私のなのに。」「あなたが使ってないときに借りるんだもん、いいじゃない。」(いや、本当にそうなら、いいのよ?そうならね。)
「何言ってんのよ、私が使いたいときに出払っててないから、使えないんじゃないの!」

画像は、イメージです。

 私は午後に買い物に出ることが殆どである。母が一歩先に外出するときには、もうそのカサは、ないのである。母は、私が午後買い物に出るということは、まったく思い描くことができない。毎日一緒に生活していたら、生活パターンは見ていればわかるはずなのに。
 そして、私が現在使っていない、という現時点の状態だけにしか着目できず、カサが空いている、と思ってしまうのだ。

・悪気は、まったくない。
・他人の視点に立って物事を見ることができない。
・具体的にはっきり、わかりやすく伝えないとわからない

毎日、こんな感じでやっています。私が横柄で一方的に見えるかもしれないが、一緒に生活すると、決してそんなことはないのである。

2016年9月14日水曜日

本日のやりとり

 母が、アスペルガー症候群であろうという推測は、ほぼ確信に変わったのだけれども、そのうえで、観察日記的に記録していこうと思う。

 夕方の忙しい時間。料理の前にテレビをつけた私。画面からはブラックバイトの話題で、なにやら荒々しい怒鳴り声のようなものが聞こえてきていた。「何をバカみたいに叫んでるの。」と、母が、本気のあきれ声で苦言を述べた・・。が、私が叫んだと思っているのなら、なんという愚かさだと思うし、画面の声に直接その本気の感想を述べたにしても、画面に向かってなに言っちゃってるの?・・・、というわけで、聞こえないフリを決め込んだ。

 そして、料理がひと段落して余裕ができたので、「さっき画面に向かって何か言った?」と聞いたら「ううん、何にも言ってないわよ」の一言。(へ?何??)
 話題をあえて避けたのか、それとも本当に自分が言ったのを忘れてしまったのか、または、母が画面に無意識に何か話しかけつつも、自分でその自覚がないのではないか、ということも内心、考えてみたが。


 キウイフルーツをひとつだけ母が買ってきていて、半分を子供に、残り半分は自分が食べたいから二人で食べるね、ということだった。私のはないのね、フン、と一瞬思ったりもしたが、別になければなくてもいいものだったので、気にせず食事をすすめていた。
今夜は鳥の蒸し焼きにしたのだが、火の通りが不十分だったので、お皿に入ったそれをレンジのオーブンモードで加熱した。最初、わからなくてトースターモードにしてやっていたら、電子レンジ庫内の上壁にひっついた食材カスが熱で焼け焦げ、香ばしいにおいがただよい始めた・・・。

 (ちゃんと掃除しといてよ・・、私が引っ越して来る前からついてたよこれ・・)などと思っていたら、子供のような母である。非常に単純明快というのか、絶対ニオイにつられたのだと確信するが、「トースト食べたくなっちゃった」だそうである。
 そして、半分に切った母用のキウイを手に、私にいきなり、キウイいらない?と聞いてきた。だって二人で半分こして食べるんじゃなかったの?ときいたら、トースト食べたいからいらない、だそうで・・。
 何だか本当に唐突・衝動的で、子供のようである。別に食べたっていいけどね・・。トースト食べたくなったのは、レンジの焼け焦げの香ばしいにおいをかいだからだと思うよ、と指摘したら、ええ?そうかしら??と、まったくわかっていない。においをかぐ力も衰えているので、気づきにくいかもしれないが・・。

 昨日、文化祭の前準備の居残りなどもあり、子供がちょっと疲れ気味のようなことを言っていたので、今朝NHKで貧血>疲れやうつの自覚症状が出ることがある、というのでフェリチンというものが不足すると、いろいろな症状がでることに注目した。夜、鉄分関係のサプリを飲ませてみた。


 すると母「貧血には鉄分・・、鉄分・・、ということは・・。イチゴもいいんじゃないかしら?」(は?)「イチゴ??(そんなもんに鉄分あったかしら、しかも、)今、夏じゃん(何を言うんだまた)」
母「ジャムで食べるとか。」私「ジャムだけ押し付けたって食べないよ。」母「だから、トーストよ。」
私「(また始まったよ、いつものが。)朝、お弁当作ってるからトースト焼く時間なんてないから。私はできないし、しないよ。なので、その案を実行したいのなら、どうぞパンを焼いてあげてね。私は無理だから。」

 (絶対やらないよこの人。全部私にやらせるのが前提だし。プランを立ててはいつも人に押し付け、「やんなさい!」と言い放つ。本当に性格が悪いのでは、と疑ってしまうレベル。そして、本人は悪気がないから、何度でもこういうことを言ってしまうのだ。ホント、かなわないわ・・。例の特質が顕著に現れているかもしれないが・・。)

 「私は、やらない。やれないし。というか、言う前に、実行できるかどうか、考えようよ。いつもやれるか考えないで言ってるじゃん。もうちょっと、考えてから話そうよ。」と、ややきつめな反撃を入れたくなってしまった。相手は、具体的に言わないと、察してくれない、アスペルガー症が疑われる母。どっちもどっちかもしれないが、母がこんななので、私も遠慮なく言う。



 

おそらく、アスペルガーなのでは・・

アスペルガー症候群(知能に異常のみられない自閉症)という発達障害があって、日常生活に支障がないし、定期健康診断などでも診断科目に入っていないため、気づいていない人が多いらしいのだが、母の状態を見ていると、これしかないのでは、と思っている。

本当に悪気もないし、むしろ天真爛漫で子供っぽいので、悪人ではないのだが・・。だが、子供に対するように具体的に教えないとわからなかったり、人から言われないと自分では気づかない非常識な対応をするなど、こちらをイラッとさせるのである。

母の悪気のなさと、これだけ人生長く生きていて、どうして自分で気づかないのだろうということが多すぎて、この障害を参照してみることにした。

いろんなサイトや、動画で紹介されているが、ひとまずこちらのサイトを見てみた。
http://自閉症障害.jp/1119.html

それぞれ、あてはまりそうな項目だけ引用してみる。

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文献;社会性についての問題

・視線が合わない、もしくは失礼なほど目を見つめる
・他人に興味がない、もしくはあっても適切なかかわり方がわからない
・上下関係がわからず、目上の人に敬語を使えない


母の状況:

視力が衰えているのも理由なのか、おかしな、一点を見つめるような目で凝視して話しかけるので、さすがにあきれて、「その目つき怖くて気持ち悪いけど、自分じゃ気が付かないの?」と、母に聞いたことがある。

自分以外に声をかけるとき、相手の作業や状況も鑑みず、非常に一方的で、自分中心感がある。声かけが、とにかく自分はこうなんだから聞け!というテンパった、余裕のない感じ。

人にものをお願いするとき、「お願いします」が言えない。「あなたがやれば?」は、まだいいほうで、「してよね!」「やってよ。」が多い。しかも、タイミングが唐突である。「は??」相手が自分の子供だからと言っても、さすがに失礼だと思わせることが多い。言い方ひとつで印象が変わるのに、どうしてそういう言い方しかできないの?と母に聞いたことはある。

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文献;コミュニケーションに困難あり

・ジェスチャーやアイコンタクトが乏しい
・表情が乏しい
・空気が読めない
・冗談や皮肉が通じない

表情はたしかに乏しいが、目つきでの感情表現は、なぜかものすごい。そして、感情の起伏は非常に大きくて、わかりやすい。こちらは親子だからかもしれないが、空気で読み取れてしまうのだ。あまりに母が鈍感なので、私はすべてお見通しだからね!と言ってやったことも。
 今、嫌そうにしているな、沈んでいるな、または、はしゃいでいるな、子供のようにわくわくしてるな(精神年齢、とても低いです・・)、という母の気分がすぐにとってわかってしまう。

 また、具体性のないことや、イヤミを言っても通じにくいので、言った人が肩透かしを食ってしまうことが過去に多数あったと思われる・・。相手は頭にくるが、本人的には得かも・・。

 それから、兄嫁と、その子供が居る前で、(同じ孫同士なのに)やっぱり私の子供が一番かわいい?!だのと言い放ったらしい・・。それはかなり失礼だと思うので、さんざん注意したのだが、肝心の本人は、言ったということすら覚えていないそうだ・・・。嘆息。

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文献;イマジネーション障害

・ひとつのことに熱中し、ずっと同じことを繰り返すなど、興味に偏りがある。
・特定のものごとに執着し、邪魔をされることを極度に嫌う。
・変化が苦手
・女性だけの集団の中での人間関係に、苦手を感じる
・料理のとりわけなどの、女性としての気遣いを要求されたりする環境に適応できない。気が利かない、と叱責されやすい。

母の状況:

見ていてよく、おかしいなあと思う行動は、部屋の電気をつけず、真っ暗にした状態で、ひたすら読書していたり、何かの文字に集中したりしていること。しょっちゅうである。真っ暗なのに、字、見えるの?と聞くと、「あ、集中しててわからなかった」、と言うのである。いつもそうなのである。

数独というゲームが好きで、ブランクのノートを用意して自分で問題を書き込むか写すかしらないが、書き込んで、黙々とやっていることも多い。

母はテレビもかなり良く見る。「あたしこのドラマ、見るからね!」聞いてもいないのに言い放って、自分がテレビを譲る気がないことを主張する。(何なのこの人・・。どーでもいいわ、めんどくさい。)あきれて言い返す。「今まであたしがチャンネル譲らなかったことって、ある?そんなに一生懸命主張しなくっていいよ。」
 ちなみに私は、一度もチャンネルを横取りしたことがない。このような母を見てか、チャンネル主張する気も起きないし、母よりたぶん精神年齢は大人だし、見れないのは録画すればいいし・・。

 台所で夕飯の支度を一緒にしようとしたら、冷蔵庫の中のものを出して、これとこれとこれ、早くあたためてよね!また例の一方的な調子が始まり、こちらと全く対話をしていないのを感じたし、ギャーギャーとテンション高くテンパってしまっているので、「うざいし、むかつく。あなたが終わらないうちは、私は作業しないから。一緒にやりたくない。」と、はっきり言った。

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以上が、簡単にざっと思いついてあげられた点なのだが、他にもいっぱいざくざくあると思う。

 が、それにしても、アスペルガーである有名人も相当数いるようなので、ネットで調べるといろいろな人名を発見できる。

 視点が人と違い、驚くべき特質を生かして専門分野ですごい才能を発揮する人も、中にはいるようだが・・。





2016年9月11日日曜日

そのテレビ、ちゃんと見てるんだよね?

毎週、「真田丸」を見るんだ見るんだと言い、別にチャンネル競争をしているわけでもないのにそう言い放ちながらNHK大河ドラマを見る母。

人気歌手・星野源が演じている秀忠。ウッチャンがMCをつとめる「LIFE!」で喜劇に出ている、トボけた役の彼のほうが、個人的には好きである。
私はあまり真田丸は真剣に見ていないし、全く見ない日のほうが多い。いつのまにか小日向さん演じる秀吉も死んでしまったし、見ないうちにキャストが変化していく。

星野さんが出ていたときに、「この人が秀忠?」と質問して当然のようにそう、という答えを期待していたのに、「うーん、たぶんそうなんじゃない。わかんない」と、張り合いのない返事。ちょっと・・。毎週、見てるんだよね??

「見る」というのは、画面を目で凝視することじゃなくて、話の流れとか人物像とかを頭の中でかみしめることなのだと思うのだが、そんなことを言ったら、きっとイヤミに聞こえるだろう。

2016年8月1日月曜日

このブログは

母に関する記録的なものです。

久しぶりに実家でしばらく一緒に住むようになった母を、こちらも社会人経験・結婚・子育てを経て大きく変わったために、娘時代とはうってかわった見方となり、複雑な気分で受け止めているが、できるだけ感情的にならないよう、注意しながら記録していこうと思う。

短気と物忘れに注意

今日は都知事選で、投票に出かけていった母。私は住民票を移していなし、それのために手続きをとろうとも思っていないので傍らで見ていた。

雨が降るとの天気予報で、あわてて出かけていこうと思ったらしいのだが、「急いで出かけるから」と一言、言ってくれればいいのに、やたらと会話の途中から言葉がけが一方的になり、イラつきだしてきた。

いつものネットスーパーでの注文画面を一緒に見ていたので、今度は落ち着いて注文してくれるかなと思ったら、xxは、いるよ!xxは、いらない!と、こちらの反応もろくに見ないで語気が荒くなり、一方的になってきた。どうしてそうなのだろう、と思って「なら、自分で注文する?」と言って母をみたら、本人は、ただただ、あわてている。これがもし他人だと、言葉が足りなすぎて理解されず、ただの「感じの悪い人」に見られかねない。





雨が降り出したために、スーパーに行って夜ご飯の食品を買ってきてくれると言っていたが、行かないことになったらしい。そのため、じゃああとで買い物に行こうかな・・、と私が言うと、「家にカレーのレトルトが置いてあるから、それにしたらいいじゃない。家にあるものを使いなさい。」などと説得してきたのである。買い物の手間も省けるので、まあ今夜くらいはそれでもいいか、と妥協した。

帰ってきた母は、眠いので仮眠をとるといって数時間昼寝をした。それで忘れてしまったのだろうか。起きてから私に、夜ご飯はどうするの?と聞いてきた。え?だってカレーにしろって言ったじゃないの。だからそうしたのに、と言い返すと、「忘れちゃった。」・・、自分の言ったことを忘れてしまったようであった。

頼むから、まだ、ボケないでよ、と懇願したら、ボケたって家で生活できるんならいいんじゃない、と気楽に言うから、それは違うよとクギを刺した。
 起きうる問題について、想像することができない、というのも認知症の一つなのだろうか。たとえばだが、ガスの火をつけたまま出かけてしまう、というのもボケ症状だとすると、危なすぎて、一人での生活は、もうできないのだ。