2016年11月19日土曜日

残念なこと

 感情の起伏が大きく、どこか危なっかしいところのある母。そんな母を、妹である叔母はよく観察していて、会う機会があったときには、ことあるごとにたびたび私に耳打ちしてくることがあった。


 ずいぶん前の話になってしまうが、父が入院先の病院で亡くなったころの話。叔母が、うちの父が亡くなってから母が、以前の独身時代の暗かった性格が出てきたりしている、と私に耳打ちしてきた。私も私で、あ、そう?とあまり気にはしていなかったのだが。
 さらに、母がよく行っていたスーパーの2Fの日用品コーナーで、父の入院用品でスリッパなどをそこで買っていたが、父がいなくなってから母はそこに行くと、涙が出そうになる、という話を叔母にしたらしいのだ。


写真はイメージです。買い物をしたそのスーパーは、すでに閉店して、もうない。

 それはそれで、かなり悲しい話ではあるのだが。が、最近それを母に、叔母がそう言ってたよ、と話したところ、「?え。・・・??。忘れちゃった。」だそうである。ずる、とずっこけた。

 私が一人認定したアスペルガー症候群と思われる母で、記憶力も衰えがひどく、認知症一歩手前かと思うほどであるし、しかたのないことなのだろうか。なんだかこちらはとても印象に残っていて話したのに、ひどい肩すかしをくらってしまった。

 (追記)
その話を母に、なんでそんな話を忘れちゃったのと言ったところ、忘れちゃったのだし、古いことはどんどん忘れて行かないと、先に進めないのよ、なのだそうである・・。アスペルガー的合理思考、一見前向きに見えるが、やっぱりちょっと普通の人の感覚ではないのでは。ますます、とりつくしまがなかった・・・。